道祖神

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火祭りと結びつく道祖神祭り

三九郎などの小正月の火祭りは、多くの地域で道祖神祭りと結びついています。この「道祖神」について紹介します。

道祖神は名も無き石工によって石に刻まれた素朴な路傍の神です。民間信仰としていつも庶民の身近にあり親しまれてきました。またの名を「塞の神」とも言います。

神話によると、イザナギノミコトが黄泉国から地上にもどる時、見てはならないといわれていたにもかかわらず、妻であるイザナミノミコトの醜く変わり果てた姿を見てしまったため、イザナミは激怒して追いすがり、逃げるイザナギはその行く手をふさごうと杖を投げ捨て、そこに成り出たのが「塞の神」(「塞」はさえぎるの意)であるとされています。

そしてこの「塞の神」と中国から伝わった「道の神」の思想が結び付けられて「道祖神」という文字があてられるようになったといいます。

一般的には道祖神の本質は、その名前から「道の神」であると認識されることも多く、実際、村や集落の境、分かれ道、峠などに祀られ、外部から侵入しようとする悪霊や疫病を退け、旅人など道往く人々を災いから守ってくれると古来より信じられてきました。

しかし道祖神信仰の起源は神話よりもさらに昔、「陰陽石」のように巨大な石柱や生殖器の形をした石などを祀って子孫繁栄や豊作を願った古代信仰にあるとも言われています。そのため「生殖、性の神様」という一面も残しており、縁結び、子孫繁栄、子宝祈願、安産の神としても祀られてきました。さらに「生殖」は「生産、稔り」にも通じ、「五穀豊穣の神」としても信仰されています。